『海賊(Le Corsaire)』は、1856年にパリで初演されたバレエ作品。主に三幕構成で演じられる。
原作は、イギリスの詩人ジョージ・ゴードン・バイロン(George Gordon Byron/1788-1824)による1814年の長編物語詩『海賊』。
発売当時は大変な人気で、発売初日で1万部を売り上げたという200年前のベストセラーだったそうだ。
オリジナルの振付・音楽・脚本は?
オリジナルの振り付けは、『パキータ Paquita』の脚本で知られるジョセフ・マジリエ(Joseph Mazilier/1808-1868)。
音楽のオリジナルは、『ジゼル Giselle』のバレエ音楽を手がけたアドルフ・アダン(Adolphe Adam/1803–1856)。
オリジナルの脚本は、ヴェルノア・ド・ サン=ジョルジュ(Vernoy de Saint-Georges/1799-1875)
主流はグーセフ版とセルゲーエフ版
近年における『海賊(Le Corsaire)』の舞台では、19世紀後半にマリウス・プティパにより振り付けられたバージョンがベースになっている。
今日の主流は、マリインスキー・バレエのピョートル・グーセフ版と、アメリカン・バレエ・シアター (American Ballet Theatre/ABT)のコンスタンチン・セルゲーエフ版の二つ。

あらすじ・ストーリー
バレエ「海賊」 キーロフ・バレエ
第1幕
舞台は、ギリシャに面した地中海のイオニア海。海賊たちを乗せた船が嵐で難破し、海辺に打ち上げられる。
そこへギリシャの娘メドゥーラ(メドーラ)が通りかかり、友人のギュリナーラ(グリナーラ)と一緒に海賊たちを救い出す。メドゥーラは、海賊の首領コンラッドと一瞬にして恋に落ちる。
すると突然トルコ軍が乱入。メドゥーラ達は捕えられ、奴隷商人ランケデムに引き渡されてしまう。メドゥーラ達は奴隷市場に連れていかれるが、そこへ海賊の首領コンラッドが乱入。ランケデムを捕え、メドゥーラ達を助け出す。
第2幕
海賊の洞窟で宴会が開かれる中、コンラッドの仲間ビルバントが奴隷商人ランケデムを味方に味方に引き入れ、反乱を起こす。
騒ぎを聞きつけたコンラッドの忠臣アリがかけつけるが、すでにメドゥーラ達がビルバント達に連れ去られた後だった。
第3幕
ランケデムから奴隷としてメドゥーラ達を買ったトルコ総督のハーレムでは、美女たちが華麗に舞っていた。そこに僧侶に変装したコンラッドと忠臣アリが潜入。乱闘の末、再びメド―ラとギュリナーラを助け出す。
こうして二人の美女と共に、海賊コンラッド達は再び海に漕ぎ出していくのであった。
海賊 Le Corsaire バレエ作品
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