ライモンダ は、マリウス・プティパ振付による全3幕4場のバレエ作品です。
アレクサンドル・グラズノフ作曲。
1898年、サンクトペテルブルクのマリインスキー劇場で初演されました。
第三幕で演じられる「グラン・パ・クラシック」(「ライモンダのパ・ド・ドゥ」とも)が有名であり、しばしば独立して上演されています。
あらすじ
シヴィリ・デ・ドリス伯爵夫人の姪であり、美女と名高いライモンダの誕生祝いの席で、婚約者のジャン・ド・ブリエンヌがスカーフを贈ります。
ハンガリー王アンドレ二世とともに十字軍に出征するジャンを見送ったあと、ライモンダが彼を想いながら部屋でひとりリュートを弾いていると、ドリス邸の危機に現れるという「白い貴婦人」が現れ、ジャンの幻を見せます。
ライモンダがジャンの幻と踊っていると、見知らぬ男が現れライモンダに求愛します。
ライモンダが飛び起きると、すべては夢でありました。
パーティの夜、夢に現れた男がライモンダに熱烈に求愛します。
サラセンの王子アブデラフマンでした。ライモンダは相手にしないが、そこへジャンが帰還し、婚約者を賭けてアブデラフマンと決闘します。
アブデラフマンに勝ったジャンとライモンダは、アンドレ二世の前で結婚式を挙げます。
上演の歴史
省略なしの 『ライモンダ』 は、バレエ史を通じて幾度となく姿を現しています。
著名なものを挙げると、ミハイル・フォーキン振付のバレエ・リュスによるもの(1909年)、
◆アンナ・パヴロワと彼女のバレエ団によるもの(1914年)
◆ジョージ・バランシンとアレクサンドラ・ダニロワ率いるバレエ・リュス・ド・モンテカルロによるもの(1946年)
◆コンスタンチン・セルゲーエフとキーロフ・バレエによるもの(1948年)
◆ルドルフ・ヌレエフ振付のアメリカン・バレエ・シアターによるもの(1975年)
◆とパリ・オペラ・バレエによるもの(1983年)
◆ユーリー・グリゴローヴィチ振付のボリショイ・バレエ団によるもの(1984年)
◆アンナ=マリー・ホームズ振付(二幕に改訂されている)のフィンランド国立バレエ団によるもの(2004年)
およびこの改訂版のアメリカン・バレエ・シアター(2004年)とオランダ国立バレエ団によるもの(2005年)などがあります。
『ライモンダ』から数曲を抜粋した作品は世界中に多数存在します。
特に第三幕の「グラン・パ・クラシック」からの抜粋が多いです。抜粋作品の中で著名なものとしては、ジョージ・バランシン演出のニューヨーク・シティ・バレエ団によるもの(1955年、1961年、1973年)
ルドルフ・ヌレエフ演出のロイヤル・バレエ・ツーリング・カンパニーによるもの(1964年)、
およびミハイル・バリシニコフ演出のアメリカン・バレエ・シアターによるもの(1980年、1987年)などがあります。
uliana lopatkina - raymonda
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